グーグルの親会社アルファベット(Alphabet)は10月6日、業務用生産性アプリケーション群のジー・スイート(G Suite)をグーグル・ワークスペイス(Google Workspace)というブランドに改名し、価格帯を増やしたことを明らかにした。
ジー・スイートには、ジーメール(Gmail)のほか、動画会議サービスのグーグル・ミートやグーグル・ドックスがある。
CNBCによると、今回のブランド改名および価格帯増加は、使用料金の増収に寄与すると期待されるほか、生産性アプリケーション市場最大手マイクロソフト(Microsoft)のオフィス365(Office 365)への対抗力を強化できる可能性がある。
それと同時に、アルファベットの稼ぎ頭であるグーグルのオンライン広告事業への依存度を下げ、法人向けクラウド事業の拡充にもつながる。
消費者向けのジーメールやグーグル・ドライブは、学校や非営利団体のあいだでは広く普及しているが、法人向け生産性アプリケーション市場ではマイクロソフトが圧倒的に強い。調査会社ガートナーによると、2019年における同市場では、マイクロソフトが 87.6%の占有率をにぎり、グーグルは11.5%にとどまった。グーグルはそれでも2018年の10.5%から占有率を拡大させた。
ジー・スイートの基本版は、利用者一人あたり月額6ドルで、ビジネス版は同12ドル。それらの料金は、ビジネス・スターターとビジネス・スタンダードの利用プランを使う利用者数300人未満の会社の場合、据え置かれる。
今回の改訂では、ビジネス・プラスという新たな選択肢が追加された。ビジネス・プラスは、より大きなセキュリティー機能を提供する。その価格設定は一人あたり月額18 ドル。そのほかにも、部署や班ごとに導入できるエッセンシャルズという新たな価格帯が一人あたり月額8ドルで追加された。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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