AT&T、無線通信塔の売却を検討か
- 2013年3月20日
- ハイテク情報
RBCキャピタルは、AT&Tが自社保有の無線通信塔を50億ドル台半ばで売却することを検討中だと報告した。
インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、RBCキャピタルのジョナサン・アトキン氏は、AT&Tが売却を決定した場合、アメリカン・タワー(American Tower)が最も有望な買い手になると予想する。
アトキン氏によると、AT&Tによる売却は約1万4500基に上る可能性がある。
アメリカン・タワーの競合社クラウン・キャッスル(Crown Castle)が2012年にTモバイルUSAから24億ドルで取得した際の通信塔の数は7200基。
「1万4500ヵ所にあるそれらの資産は、50億ドル台半ばの値を付ける可能性がある」「最近の業界取引では、1ヵ所につき約40万ドルが相場となっている」と同氏は説明。
AT&Tの通信塔売却の背景には、同社が別の事業買収または投資のための資金を必要としているという観測がある。
マコーリー・キャピタル(Macquarie Capital)が先週発表した別の報告書では、AT&Tはメキシコのアメリカ・モヴィル(America Movil)に対する出資比率を高めるか、カナダでの買収に出る可能性があると予測される。
また、AT&Tが欧州で企業か事業を買収するという業界専門家の予測も1月に報じられている。
一方、タイムズ・オブ・インディア紙は、AT&Tがリライアンス・ジオ・インフォコム(Reliance Jio Infocomm)に対する35億ドルの出資を検討中と報じたばかり。
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