米国のジョー・バイデン大統領は7月21日午後、2024年11月の大統領選挙で再選を目指さないことを決めた、と発表した。
テッククランチ誌によると、バイデン大統領は声明のなかで、「みなさんの大統領として国家に奉仕できたことは私の人生のなかで最大の名誉だ」「再選を目指すつもりだったが、私が身を引いて残りの任期と職務をまっとうすることに専念することが、われわれの国にとっても党にとっても最善の利益であると信じている」と話した。
バイデン大統領はその後の投稿のなかで、民主党の大統領候補者に指名されることが確実視されるカマラ・ハリス副大統領を「全面的に支持し、支援する」と表明した。
バイデン大統領の出馬断念は、6月27日の大統領選討論会における複数回の言い間違いやおぼつかない所作をめぐって、同氏の81歳という高齢が悪影響をおよぼし、このままではドナルド・トランプ共和党大統領候補者に勝てないという危機感が民主党と支持業界のなかから噴き出したことを受けたものだ。
民主党内の何十人かの議員や民主党への主要献金業界(技術業界やシリコン・バレー投資業界、ハリウッド)はこの2週間ほど、バイデン大統領に選挙戦から降りるよう圧力をかけていた。候補者本人の意思に反して代わりの候補者を立てることは、党にとって深刻な否定的材料になり、有権者たちからの支持を手放すことにつながる。
ベンチャー・キャピタリストのマイケル・モリッツ氏は先日、「バイデンは身を引くべきだ」「そのあいだ、民主党への献金を保留する」と公言した。別のベンチャー・キャピタリストのテッド・ディンタースミス氏は、バイデン大統領の後任を選ぶために提案された「電撃予備選」計画を共同執筆した。
ハリス副大統領は7月19日、リンクトイン創業者のリード・ホフマン氏を含むシリコン・バレーの重鎮かつ主要献金者の集団と協議した。その内容は公表されていない。
一方、ベンチャー・キャピタリストのマーク・アンドリーセン氏やベン・ホロウィッツ氏は今回の大統領選挙について、「われわれのビジネスの未来、技術の未来、そして米国の未来がかかっている」と話している。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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