資産購入の縮小データ次第 サンフランシスコ連銀総裁
- 2013年9月4日
- アメリカ発ニュース
【共同】サンフランシスコ連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は4日、オレゴン州ポートランドで講演し、量的緩和第3弾(QE3)について「資産購入をいつ、どのように調整するのかどうかは、労働市場の改善ペースとインフレ目標に向かう物価の見通しについて、今後入手するデータが示す状況と決定的に関わるだろう」と述べ、経済情勢を十分見極めながら資産購入規模の縮小時期を判断するとの認識を明らかにした。
総裁は雇用情勢に関して、失業率の低下や就業者数の伸びが「改善継続を指し示している」とし「著しい改善に達したかどうかを判断する」時期が「明らかに近づいている」と説明。ただ、QE3の縮小は労働市場だけでなく、インフレにも左右されるとした。
資産購入の縮小は「複数段階を踏む緩やかな過程の一環」となる公算で、連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が、ことし後半に縮小に着手し来年半ばごろに終了するとの日程を提示したことに支持を表明。資産購入を縮小したとしても金融政策の引き締めとはならず、政策金利を「2015年後半まで引き上げない」と予測した。金融政策は「かなり長期間」引き続き緩和的になると強調した。
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