IBM、オンライン防犯事業を開始へ 〜 データ分析で犯罪行為を検知して調査
- 2014年3月20日
- ハイテク情報
IBMは20日、オンライン上の不正行為を防ぐ「スマーター不正対策(Smarter counter fraud)」構想を明らかにした。
PCマガジンによると、IBMの同事業計画は、オンライン上の犯罪行為や不正行為に対抗する新たなソフトウェアによって、金融機関や保険会社、そのほかの企業、公的機関がモバイルやソーシャル、インターネットのデータにアクセスして防犯できるようにする。
インターネット上では、金融や保険に関する不正行為のほか、企業を狙ったサイバー攻撃の件数も規模も悪化しており、インターネット・セキュリティの重要性が非常に増している。
IBMによると、アイデンティティ窃盗被害者数は2012年に1200万人以上に達し、その被害額は210億ドル近くに上った。また、サイバー犯罪がらみの企業被害額は年間3兆5000億ドルに達するという見積もりもある。
金融犯罪対策システムの市場は、2014年に47億ドル規模と予想され、2017年まで年平均5.5%で成長すると予想される。
スマーター不正対策構想では、IBMが得意とする大規模データ(Big Data)分析ソフトウェアを活用することで、不正行為の可能性が高いオンライン行動を検知し、詳しく調査できるようにするシステムやコンサルティング・サービスを提供する。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ