ソニー、プレイステーション向けに番組配信 〜 娯楽と技術の相乗効果を狙う

 ソニーは、オンライン有料テレビ・サービスの計画に加え、プレイステーション(PlayStation)向けに独自番組を制作する計画を明らかにした。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ソニー独自番組の第一弾は、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン(Sony Pictures Television)が制作する1時間ものの連続ドラマ「パワーズ(Powers)」で、米国限定で提供される。

 プレイステーション利用者は、3000万台のインターネット接続対応プレイステーションで構成されるプレイステーション・ネットワーク(PlayStation Network)にアクセスし、ネットフリックス(Netflix)で動画を視聴する場合と同じように、パワーズを逐次再生できる。

 ビデオゲーム端末の多機能化が進むなか、ソニーはこれまで、テレビ番組や映画の有料デジタル・ダウンロードや逐次再生機能をプレイステーションに追加してきた。最近では、ゲームの逐次再生サービスの投入計画も明らかにしている。

 ソニーと競合するマイクロソフト(Microsoft)でも、エックスボックス(Xbox)のテレビ事業責任者に元CBS幹部のナンシー・テレム氏を登用したほか、著名映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏と協力し、エックスボックス向け独自テレビ番組シリーズの制作に着手している。

 ソニーにとってプレイステーション向けテレビ・サービス構想は、同社の娯楽および技術部門間の相乗効果が十分でないと指摘する業界関係者の批判に対応する意味もある。

 大株主のダニエル・ローブ氏が昨夏、株式上場を通じた娯楽事業の一部売却を提案したことは記憶に新しい。

 ソニーは、オンライン有料テレビ・サービス分野で、独自の有料サービスを開発中のディッシュ・ネットワーク(Dish Network)と競合するほか、アップル(Apple)とグーグル(Google)も同サービスを検討中と伝えられる。

 メディア関係者は、ソニーがテレビ番組制作スタジオを傘下に持ち、巨大なプレイステーション利用者基盤への番組配信能力を持つことから、技術系競合各社に対し有利に市場展開できるという見方を示している。

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