ボーイング、マーキュリー・システムズの買収を検討
- 2014年4月7日
- 米国ビジネス
航空機大手ボーイングは、航空・宇宙・国防業界向けにデジタル画像処理システムなどを提供するマーキュリー・システムズの買収を検討している。ロイター通信が関係筋の話として伝えた。
マーキュリーはボーイングが2010年に買収した防衛機器製造大手アルゴンSTの主要サプライヤーで、時価総額は約4億4000万ドル。マーキュリーはこのほか、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、レイセオンといった企業にも、ビッグデータ(膨大なデータの蓄積)処理システムのほかソフトウェアやサービスを提供している。
ボーイングはマーキュリーを買収することで、コスト削減や商業用航空部品事業の拡大が見込めるほか、無人飛行機に使用できるマーキュリーのマイクロプロセサー事業も手に入れられる。
マーキュリーは3月初旬、投資銀行のエバーコア・パートナーズを雇用して身売り先を探していると報道された。関係筋によると希望売却価格は約5億ドル。売却手続きはまだ初期の段階で、ボーイングが入札するという保証はなく、他に買収に興味を示している軍需企業はいないものの、いくつかのプライベートエクイティ会社が買収案を提示しているという。
マーキュリーは1981年設立、本社はマサチューセッツ州ケルムスフォード。13年10〜12月期は売上高5310万ドル、純損失100万ドルを計上している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
米技術大手ら、メキシコでの製造拡大に注力 〜 台湾の技術製品メーカーらに熱心に働きかけ
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開