被爆長崎のカラー写真発見 米国立公文書館で

 【共同】被爆数カ月後の長崎市で、米軍が撮影したとみられる爆心地近くのカラー写真が、26日までに米国立公文書館で見つかった。来年の被爆70年に向け、長崎市が実施している原爆資料の調査で発見された。長崎原爆資料館の奥野正太郎学芸員(28)は「若い世代にも当時の惨状を強く訴える貴重な資料だ」と話している。

 市は16日から、メリーランド州カレッジパークにある「アーカイブスⅡ」で調査を始めた。被爆直後のカラー写真は、長崎の資料館には30枚程度しかない。今回の調査では1945〜46年に撮影されたカラー写真27枚を発見した。撮影の時期や場所が明記されていないため、27日までの調査終了後に検証し、資料館での展示方法を検討する。変色が進んでおり、色の復元を目指す。

 カラー写真のうち、一部は爆心地から数百メートルの全壊した兵器工場付近で撮影された。木造建物や周囲の木々が倒れている中、山王神社に残った被爆クスノキや片方の柱が吹き飛んだ二の鳥居を確認できる。

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