FRBがドル高懸念 金融緩和長期化も

 【共同】米連邦準備制度理事会(FRB)が、金融政策を決める9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、為替相場のドル高進行が米経済に与える影響を懸念していたことが8日、公表された議事録で分かった。ドル高は米国内での物価上昇を抑えるため、金融緩和の長期化につながる可能性があるとの議論もなされた。

 ただ、現在の外国為替市場での円安ドル高局面が大きく修正される可能性は低い。日米の金融政策の方向性が違い、ドルが買われやすい状況に変化はないからだ。日本では円安に伴う内需型企業や家計への負担増が今後も続きそうだ。

 議事録によると、日本や中国の景気減速や、中東やウクライナの情勢悪化によるリスクに言及する出席者も複数いた。

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