グーグル・グラスの個人向け販売、一時停止
- 2015年1月20日
- 米国ビジネス
グーグルは、1月19日をもって眼鏡型通信端末「グーグル・グラス」の消費者向け販売をいったん停止した。
AP通信によると、より洗練された低価格版を開発した時点で販売を再開するが、新モデルの具体的な発売日程は設けていない。グーグル・グラスは2013年に初期型「エスクプローラー」が発表され、コンピュータ・プログラマーや希望者から無作為抽出した約1万人に1500ドルで発売し、14年5月には一般向け販売を始めていた。しかし、デザインが奇抜過ぎるという意見やプライバシー問題を懸念する意見が多く、高価なこともあって、話題にはなったもののあまり普及していない。
市場調査フォレスター・リサーチによると、「グラス」について消費者の約半分がプライバシー懸念を持っており、同社のアナリストは「大衆市場に販売したいなら、商品の良いイメージを構築し、プライバシー問題と向き合う必要がある」と指摘している。エスクプローラーの販売数は公表されていないが、業務用ではヒューレット・パッカードやタコベルなど約100社が試験導入しており、企業向けの販売は続ける。
また、今後グラスはグーグルX部門から離れ、ファッション業界などの経験が豊富なベテラン・マーケティング幹部アイビー・ロス氏の率いる部門が管理し、スマート・アプライアンス部門ネスト・ラブを率いるトニー・ファデル氏が全体を統括する体制に切り替える。
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