機内食がより健康的に〜大学研究者、大手デルタを称賛

 航空会社が提供する機内食がよりヘルシーになっていることが、15年近く機内食の研究を続けているニューヨーク市立大学(CUNY)の公衆衛生専門家チャールズ・プラトキン氏の分析で分かった。

 ロサンゼルス・タイムズによると、プラトキン氏は「業界全体のトレンドは改善しており、特にデルタ航空はこの1年で健康的な食事に向けて大きく前進した」と話している。デルタは2013年のランキングでは大手航空会社12社中8位だったが、14年はバージン・アメリカと同着1位に躍進した。

 デルタは朝食に果物やゆで玉子、昼食や夕食には野菜やハムス・ラップといった食品(加工食品メーカーのLuvo製)を導入しており、プラトキン氏は「デルタのような大手によるこうした動きは影響力があり、業界の流れを作る」と見ている。

 これに対し、最新ランキングの下位にはアリージャント、フロンティア、スプリットといった格安航空会社が顔をそろえた。プラトキン氏は、食事の選択肢が少なく非健康的なため、乗客は自分で食事を用意して乗るよう助言している。

 また、ハワイアン航空は栄養価情報の提供を拒否したため、氏が栄養士を雇って機内食とスナックのカロリーを推定したところ、機内食の平均は1056キロカロリーと非常に高く、バージン・アメリカの平均481キロカロリーに比べると2倍以上と見られた。ハワイアンは「観光客に人気の高い地元で作られた食事を販売している。食事の好みやニーズが異なる人は、自分で機内に持ち込むことを歓迎する」と話している。

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