TPP早期妥結へ意欲か 年内に発効手続き必要

 【共同】オバマ大統領は20日の一般教書演説で、環太平洋連携協定(TPP)交渉の早期妥結への意欲を表明するとみられる。来年秋に次期大統領選を控えており、協定発効に向けた議会手続きを年内に終えなければ、オバマ政権によるTPP締結は極めて困難になるためだ。

 最大の焦点となるのが、議会が大統領に交渉権限を一任するかどうか。権限委譲なしに交渉を終えても、議会の反対で覆される恐れがあるだけに、権限の一任は交渉妥結には必須とされている。

 大統領に交渉を一任してしまうと主張が協定に反映されなくなるとして、労働組合や環境団体から支持を受ける与党民主党では、権限付与に反対する議員が多数派を占める。一方、自由貿易を推進したい野党共和党には賛成意見が多い。

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