巨額社債でルーブル安加速 ロシア中銀総裁が指摘
- 2015年2月3日
- 世界のニュース
【共同】ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は、国営石油会社ロスネフチによる昨年12月の巨額の社債発行が通貨ルーブルの下落を加速させたと指摘した。市場では当時からこうした見方が浮上しており、中銀総裁が追認した形。ロイター通信が3日報じた。
ロスネフチは昨年12月11日、ルーブル建て社債で6250億ルーブル(当時のレートで約1兆3000億円)を調達。欧米の経済制裁で外貨調達が難しくなったロスネフチが、外貨建て債務の返済期限を前に調達資金を使って外貨獲得に走るとの観測が広がり、ルーブル売りが勢いづいた。
ロスネフチは「調達資金を1ルーブルたりとも外貨購入に使わない」との声明を発表したが、ルーブルは12月15、16の両日、ドルやユーロに対して急落。これについて、米誌のインタビューでナビウリナ総裁は「ロスネフチの取引は不透明で、市場の乱高下の主因ではないが追加的要因になった」と語った。
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