サムスンがアップル専従班設立〜アイパッドなどに画面を供給
- 2015年4月17日
- 米国ビジネス
韓国のサムスン電子がこのほど、アップル製品向けスクリーン専門のチームを約200人体制で組織したことが分かった。
ブルームバーグ・ニュースが消息筋の話として報じたところによると、サムスン・ディスプレイ(Samsung Display)で今月1日発足した専従斑は、「iPad(アイパッド)」と「MacBook(マックブック)」向けスクリーンの開発に取り組み、販売を手助けする。班の内部ではアップル関連の情報だけが共有されるという。
スマートフォンの世界販売でアップルに追いつかれたサムスンは、ディスプレイや半導体事業への依存度を高めている。冷え込んでいた両社の関係は、米国外での訴訟合戦に終止符を打ったことで改善しつつある。アップルはサムスン製部品の最大の納入先であるという。
調査会社IHSのアナリスト、ジェリー・カン氏によるとサムスンは今後、腕時計型情報端末「Apple Watch(アップル・ウォッチ)」などの製品向けにも画面を受注する可能性が高い。
1日にはこのほか、サムスン・ディスプレイの経営体制強化を目的に液晶ディスプレイ事業と有機発光ダイオード(OLED)事業が分割された。ディスプレイ事業の85%はサムスン電子が、残りはサムスンSDIが所有する。
消息筋によると、スクリーン供給でサムスンと競合する同国のLGディスプレイも、最大顧客であるアップル専門の部門を設けた。
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