IBMとフェイスブック、販促で提携 〜 利用者データを企業にクラウド提供
- 2015年5月7日
- ハイテク情報
IBMとフェイスブック(Facebook)は、フェイスブックの利用者データを基盤にした法人向けサービスで業務提携した。
ビジネス・クラウド・ニュースによると、IBMは、販促用クラウド分析サービスの一環として、自社のクラウド・サービス利用企業に対しフェイスブックの広告データおよび関連機能へのアクセスを販売する。
フェイスブックには14億人の利用者基盤があり、どのような利用者がどの広告をクリックしたかといった膨大な量のデータが蓄積されている。IBMクラウドの利用企業はそのデータにアクセスできるようになり、販促や商品開発に役立てることが可能となる。
IBMとフェイスブックは、アクセスされる利用者データを匿名化することで、プライバシー侵害懸念に対応する。
「当社とIBMの提携によって、IBMは、大手ブランド企業が販促クラウドを使って大規模での個別化販促を実現でき、フェイスブックの標的層を見つけていく過程を支援できるようになる」と、フェイスブックのブレイク・チャンドリー国際戦略提携担当副社長は話す。
「また、当社はIBMの『コマース・シンクラブ(Commerce THINKLab)』と協力して、人を主体にした販促を目指していく」。
IBMのコマース・シンクラブは、IBMが最近発表した調査環境。企業がブランドと直接協力して、サービスの利用者体験をカスタマイズできるようにする。フェイスブックはそれに参加する最初の企業となる。
今回の提携は、フェイスブックにとってはデータを利益に変える商機拡大という利点があり、IBMにとっては法人向けクラウド・サービスの魅力を高める効果がある。
今回の提携の金銭的内容はいっさい非公表。
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