IBM、ウィンブルドン向けデジタル・ツールを拡充 〜 史上最強のデータ機能
- 2015年6月25日
- ハイテク情報
IBMは、ウィンブルドン・テニス大会のために最先端技術を駆使した新たなウェブサイトとデータ・システムを構築した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、IBMが投入したデジタル・ツール群のなかでもっとも斬新な機能として位置付けられるのは、スラムトラッカー(Slamtracker)と呼ばれる予想分析ダッシュボードだ。
スラムトラッカーによって、試合進行と同時に試合統計(サーブ速度やウィニング・ショット数など)や試合内容分析がウェブサイトに更新されるほか、過去のグランド・スラム大会のデータを掘り起こすことで、選手たちの直接対決記録や、特定の選手らが勝つために必要な要素をデータにもとづいて指摘できるようになる。
データ分析ツール群はまた、各選手に関する場面ごとの各種の記録類をほぼリアルタイムでウィンブルドン関係者に提供し、それらが中継によって公開される前に関係者らがソーシャル・メディアを使って情報発信できる。
それらのデータ技術によって、たとえば、ウィンブルドン史上最速のサーブはだれがいつ記録したのかや、特定選手の試合に関して2セット・ダウンからの大逆転の可能性、さらには、試合時間が長くなった場合には歴代の長時間記録上位5試合に関する情報とデータを引っ張りだすことが迅速かつ簡単になる。
IBMはウィンブルドンとの技術契約を5年延長したばかり。2014年の大会では2週間の大会期間中に1700万人の個別訪問者がウィンブルドンのウェブサイトを閲覧した。
ウィンブルドンは、ロンドン郊外のウィンブルドンにあるオール・イングランド・ローン・テニス・クラブで毎年開かれ、今年は6月29日に開幕する。
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