NTTコム、マルチクラウド・コネクトを始動 〜 アジュールとAWSへの専用接続

 NTTコミュニケーションズは25日、マイクロソフト・アジュール(Azure)とアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS=Amazon Web Services)への直接かつプライベートの接続を自社の顧客企業に提供するマルチクラウド・コネクト(Multi-Cloud Connect)という新サービスを発表し、26日に日本で開始した。

 NTTコムによると、同社は、高品質の仮想プライベート・ネットワーク(VPN=Virtual Private Network)「アークスター・ユニバーサル・ワン(Arcstar Universal One)」を196の国と地域で提供しており、マルチクラウド・コネクトをそのオプションとして加えた。

 企業がパブリック・クラウドへの依存度を高めるにつれ通信網への依存も強まり、その結果、安定性と信頼性の高いクラウド接続環境の重要さが増している。

 PCワールドによると、NTTコムは、マルチクラウド・コネクトを提供することで、顧客企業のクラウド接続に安定性と信頼性をもたらし、クラウド接続市場の開拓と顧客維持を強化する。

 複数の国や地域にまたがって事業を展開する企業に適しているアークスターは、安全なVPNによるクラウド接続環境を利用企業に提供するもので、それを基盤にしたマルチクラウド・コネクトは、MPLS(Multi-protocol Label Switching)通信網経由でパブリックのアイアース(IaaS=infrastructure-as-a-service)やパース(PaaS=platform-as-a-service)へのプライベート(専用)接続を可能にする。

 マルチクラウド・コネクトは、2015年12月にロンドンで提供開始される予定で、その後、米国市場に拡大される見込みだ。

 アジュールに接続する際の速度は10Mbps〜1Gbps(メガビット毎秒)、AWSへの接続は50Mbps〜500Mbps。価格は、前者が月額6万4000円からで、後者が月額6万円から。

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