アップルウォッチ、平均販売価格は529ドル
- 2015年10月2日
- 米国ビジネス
アップルの腕時計型通信端末「アップル・ウォッチ」の平均販売価格は、アクセサリーを含めて529ドルと市場予想の上限に近いことが、市場調査リストリーの調べで分かった。
ロイター通信によると、アップルはスマートフォン「iPhone(アイフォン)」への依存度が高く、投資家は「ウォッチ」が新しい成長原動力になるか慎重に見極めようとしていが、価格帯が350〜1万7000ドルと幅広いため利益率の予想が難しかった。
リストリー調査は、ウォッチが店頭に並ぶ前の2015年3月から始まり、2200人以上の購入者から情報を収集した。平均販売価格は多くのアナリストが425〜550ドルと予想したものの、アップルが7月の報告で販売状況を明確にしなかったため予想を下方修正する例もあったが、リストリーのバーナード・デザーナウツ氏は「今回の調査で、一部の投資家がウォッチの利益率を過小評価していた可能性が示された」と見ている。
このほか調査では、女性はより小さく値段の安いモデルを選ぶことが多く、男性より30ドル支出額が少ないことも分かった。また、アクセサリーも販売に大きく貢献しており、8月時点で顧客の40%が替えバンドを購入していた。
ただし、調査は米国、欧州、オセアニアの購入者だけを対象にしており、富裕層が多くデータが偏っている可能性がある。顧客満足度は非常に高かった。
FBRキャピタル・マーケッツのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は、この商品が「今は目立った変化をもたらしてないが、16年度には販売が加速し始め、業績に幾分の好影響を及ぼす可能性がある」と見ている。
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