「薬害エイズ事件」素材の舞台劇「BLOOD」、ロサンゼルスで3月5日から上演

 日本で実際に起きた「薬害エイズ事件」をもとにした舞台劇「BLOOD」が、ロサンゼルスで上演される。ロック&ミュージカルナンバーが満載のポリティカル・スリラーで、日本を訪れたユダヤ系アメリカ人の記者が、HIV汚染血液製剤販売に関する政府の陰謀を暴く、という物語。

 脚本と演出は、ロバート・アラン・アッカーマン。20年近く東京に住んだ経験がある。「権威者に敬意を示し、礼節を守り丁寧に振る舞うことは、日本の文化に深く根付いています。また、日本でエイズという病気を持つというのは、大変な恥と思われていました。この訴訟が裁判に取り上げられた時も、原告は皆、黒いカーテンの後ろから姿を隠して証言していました」と語る。

 当時、被害者として実名を公表した川田龍平(現在は議員)は、「1995年、当時まだ19才だった私は、二度と同じ苦しみを人々に味わわせたくないという思いから、薬害エイズ被害者として実名公表し、国と製薬企業を相手に闘いました。20年以上たった今、海の向こうの米国で、この事件から生まれた舞台が公演されることを、本当に嬉しく思っています」とコメントを寄せる。

blood

 実際の出来事にフィクションを融合させ、さらに音楽を織り込んだ。キャストは、アメリカ人記者のジュール・ディビスを演じるジェナ・ショウ、原告側を率いる日韓弁護士を演じる朴昭熙(パク・ソヒ)。ジュールの東京大学留学時代の旧友役に安斉拓真、不本意に事件の証人となる病院の看護師役を相原和美が演じる。ほかに、トシ・トダ、安藤美保、みあた咲、芦名佑介、アンソニー・グロー、平川貴彬、マイケル・ジョセフ、アンドリュー中島、ダリル・L・パディリヤ、山藤実花が出演。

◾️期間:3月5日〜4月3日の金土日(プレビューは2月26日、27日、3月4日)
◾️チケット:20〜30ドル
◾️会場:ザ・コンプレックス・シアター(The Complex)6476 Santa Monica Blvd., Hollywood, CA 90038
◾️チケット購入:323-960-7745
www.plays411.com/blood
◾️詳細:www.facebook.com/TheGarage.Sawtell

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