肉牛に与える抗生物質削減へ 〜 カーギル、今より20%少なく

 食肉加工国内最大手のカーギル(Cargill、ミネソタ州)は、肉牛育成で使用する抗生物質を20%削減することに取りくんでいる。

 ロイター通信によると、カーギルは2月26日から、テキサス、カンザス、コロラド各州にある計4つの肥育場で抗生物質の削減を開始した。このほか、カーギルに家畜を供給するフロリダ・インダストリーズの肥育場でも削減が行われる。

 抗生物質を減らされる牛の数は年間約120万頭で、カーギルが処理する肉牛の約18%に当たる。

 家畜への抗生物質の使用をめぐっては、耐性菌の繁殖を心配する声が医師や消費者の間で上がっているほか、公衆衛生の専門家や政治家、科学者も使用を批判してきた。

 業界側は、牛や豚、鶏の健康を維持し、食肉の生産量を増やすために必要と反論してきた。

 食品医薬品局(FDA)は2013年、製薬業と農業を対象に家畜の成長促進を目的とする抗生物質の使用を段階的に減らすための任意の指針を発表した。FDAは家畜の病気治療のための使用は認める一方、成長促進のための使用は今年12月までにやめるよう求めている。

 カーギルは、4つの肥育場では成長促進のための抗生物質は使っていないと話している。

 商品相場が低迷する中、カーギルは人員削減を含む事業の再編を進めている。15年には豚肉部門を売却したほか、今後はロンドンの配送センターの閉鎖を計画している。先月には中欧と東欧農家を対象に、化学肥料や農作物保護薬品の販売を中止すると発表した。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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