国立科学財団、次世代無線通信の研究に大型投資、IoT基盤整備の加速を助成

 連邦機関の米国立科学財団(The U.S. National Science Foundation=NSF)は、今後7年間に総額4億ドル以上を次世代無線通信分野の研究&開発に投じることで、米国の携帯電話通信を超高速化させる計画を明らかにした。
 
 コンピュータワールド誌によると、同財団は、その投資によって次世代の5G無線通信サービスの開発と普及を刺激し、データ転送速度10Gbpsをなるべく早くに実現し、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)の基盤整備を加速させたい考え。
 
 次世代の携帯電話通信サービスは、スマートフォン通信を高速化するだけでなく、あらゆる分野に大きな恩恵をもたらすと期待される。特に接続車(connected car)や自動運転車、機器類の常時接続状態、スマート都市機能、新たな仮想現実機能、警察機関向けのリアルタイム動画やデータ供給、消防活動の効率化、緊急医療対応といった分野に貢献する、とジョン・ホールデン科学&技術担当大統領補佐官は話す。
 
 NSFによる今回の投資策は、ホワイトハウスが主導する先端無線通信研究構想(White House Advanced Wireless Research Initiative)の一環。
 
 NSFは同政策のもとに5000万ドルを拠出して、20社以上の携帯電話サービス会社や無線通信業界団体と協力し、4都市の実験施設において研究&開発を助成する。
 
 【http://www.computerworld.com/article/3095989/mobile-wireless/us-pumps-400-million-into-next-generation-wireless-research.html】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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