カジュアル衣料、競争激化 日本で明暗鮮明に

 カジュアル衣料品ブランドの明暗が鮮明になっている。流行に敏感な品ぞろえのスウェーデン「H&M」が店舗を広げて攻勢を強める一方、米ギャップは日本からの「オールドネイビー」撤退を決めた。インターネット通販も台頭しており世界的な衣料品の販売競争は激しさを増している。

 H&Mの今年5月末時点の店舗数は計3730店で、1年前から360店増加した。グループの6月の売上高は前年同月比で8%伸び、前年実績を上回ったのは3年3カ月連続。日本でも三大都市圏を中心に店舗網を広げており、グループでは半年間に8店舗増えて計65店(5月末)に上る。

 一方、ギャップは5月、日本国内で展開する「オールドネイビー」の全53店を来年1月末までに閉鎖すると発表した。2012年に1号店を東京・台場に開業、乳幼児から大人向けまで手ごろな価格を売りに店舗を急速に広げたが、ブランドの知名度向上に苦しんだ。(共同)

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