スプリント、接続機会を無料で子どもに 〜同時に電波を担保に融資獲得を模索
- 2016年10月13日
- アメリカ発ニュース
ソフトバンク傘下の米携帯電話サービス大手スプリント(Sprint)は11日と12日に、今後の事業戦略に関する方針を相次いで明らかにした。
カンザス・シティー・ビジネス・ジャーナル紙によると、同社はまず、モバイル端末やインターネット接続を米国内の子ども100万人(おもに高校生)に無償提供する計画を明らかにした。
低所得層の子どもに機会を与えることがその目的で、オバマ政権が主導する低所得層子ども支援構想の一環として実施される。
スプリントは同計画のもと、家庭でインターネットに接続できない子どもを対象に向こう5年間で100万人に、スマートフォンやタブレット、ラップトップ型パソコン、接続設備、4年間のデータ転送サービスを無償提供する。拠点のあるカンザス・シティーから開始される。
同社はさらに、同社が保有する携帯電話通信用周波数帯の10%強を担保に資金を調達する計画を12日に発表した。
マーケットウォッチによると、その資産価値は約140億ドルとみられ、同社は少なくとも35億ドルの融資獲得を模索する。その資金の使いみちは明らかにされていないが、同社は近い将来にその詳細を公表する姿勢。
スプリントは周波数帯資産を担保にして資金を調達したことが過去に2回ある。
【http://www.bizjournals.com/kansascity/news/2016/10/11/sprint-ceo-claure-internet-access-children.html】【http://www.marketwatch.com/story/sprint-plans-to-mortgage-airwaves-to-raise-35-billion-2016-10-11】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる