スプリント、接続機会を無料で子どもに 〜同時に電波を担保に融資獲得を模索

 ソフトバンク傘下の米携帯電話サービス大手スプリント(Sprint)は11日と12日に、今後の事業戦略に関する方針を相次いで明らかにした。
 
 カンザス・シティー・ビジネス・ジャーナル紙によると、同社はまず、モバイル端末やインターネット接続を米国内の子ども100万人(おもに高校生)に無償提供する計画を明らかにした。
 
 低所得層の子どもに機会を与えることがその目的で、オバマ政権が主導する低所得層子ども支援構想の一環として実施される。
 
 スプリントは同計画のもと、家庭でインターネットに接続できない子どもを対象に向こう5年間で100万人に、スマートフォンやタブレット、ラップトップ型パソコン、接続設備、4年間のデータ転送サービスを無償提供する。拠点のあるカンザス・シティーから開始される。
 
 同社はさらに、同社が保有する携帯電話通信用周波数帯の10%強を担保に資金を調達する計画を12日に発表した。
 
 マーケットウォッチによると、その資産価値は約140億ドルとみられ、同社は少なくとも35億ドルの融資獲得を模索する。その資金の使いみちは明らかにされていないが、同社は近い将来にその詳細を公表する姿勢。
 
 スプリントは周波数帯資産を担保にして資金を調達したことが過去に2回ある。
 
 【http://www.bizjournals.com/kansascity/news/2016/10/11/sprint-ceo-claure-internet-access-children.html】【http://www.marketwatch.com/story/sprint-plans-to-mortgage-airwaves-to-raise-35-billion-2016-10-11】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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