電力業界の二酸化炭素(CO2)排出量は2016年上半期に25億3000万トンとなり、1991年以降で最低の水準を記録したことが、米エネルギー情報局(EIA)の統計で分かった。
グリーンカーリポーツによると、EIAは減少の理由について、暖冬という短期的要因と、発電のエネルギー源が化石燃料から再生可能燃料に移行していることを挙げており、CO2の排出量は通年でも51億7900万トンと92年以降で最低を見込んでいる。
昨冬は温暖で、16年上半期はヒーターが必要になる「暖房度日」が49年以降で最も少なく、1次エネルギー消費量が前年同期比で2%減少した。特に石炭の消費量は18%の大幅減となり、天然ガスは1%減少した。 石油は1%増加しており、EIAはガソリン安によるとみている。
一方で、再生可能エネルギーの利用は9%増加した。増加分のほぼ半分は風力発電が占めたが、水力発電も西部の干ばつ緩和を受けて35%を占め、太陽光発電は13%を占めた。ただし、16年に出力を最も増やした電力源は太陽光発電になると見られている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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