自動化で消滅する職業は5%〜業務内容は劇的に変化

 スイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で、オートメーションや雇用の将来を予想するいくつかの最新報告が発表された。
 
 ウォールストリート・ジャーナルによると、1つは800の職種と2000の業務内容を分析したマッキンゼー・グローバル・インスティチュートの報告で、現在労働者が行っている仕事の半分は、既存のテクノロジーを使って2055年までに自動化される可能性があるが、大量失業にはつながらず、作業の自動化によって向こう50年間に世界の生産性は年0.8〜1.4%上がる可能性があると予想。完全に自動化されるリスクがある職業は5%にとどまり、職業自体はなくならないものの内容が劇的に変わり、労働者は対応を強いられると見ている。
 
 一方、大手コンサルティング会社アクセンチュアは調査報告で、変化の恩恵にあずかれるかどうかは企業の指導者が社会性や感情的知性といった人間に備わる職業上の能力を磨く労働者を支援できるかどうかにかかっており、戦略的に再訓練を強化することでオートメーションの犠牲になる職を減らすことができると結論づけた。
 
 アクセンチュアの人的資源責任者は「雇用主は今すぐ労働者の再訓練に取り組み、職場で学び続けられるよう技術開発に投資すべき」と強調している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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