ローマ法王が最後のミサ 教会の分裂に警鐘

 【共同】今月末で退位することを発表したローマ法王ベネディクト16世が13日夕、バチカンのサンピエトロ大聖堂でキリストの受難をしのぶ「灰の水曜日」のミサをささげた。一般の信者が参加する公のミサとしては法王として執り行う最後のものとなった。

 法王はミサで、教会内の分裂に警鐘を鳴らし、「利己主義と対立を克服するように」と語った。ミサの最後には参列した約8千人の信者らが立ち上がって、数分間にわたり拍手を送った。

 法王は今月末まで、日曜恒例の祈りの集いなど公務をこなす。最後の公の行事は、27日にサンピエトロ広場で行われる一般謁見となる。

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