精神疾患理由に無罪主張 グアム殺傷事件、鑑定へ

 【共同】日本人3人が犠牲になったグアムの無差別殺傷事件で、チャド・デソト被告(21)=加重殺人などの罪で起訴=の罪状認否が27日、グアムの裁判所で開かれ、弁護側は精神的疾患を理由に無罪を主張した。裁判所はこれを受けて精神鑑定を実施することを決めた。次回は予備審理で、3月20日に開かれる。

 この日の審理は約5分で終了。被告は終始うつむいたままで、裁判官の人定質問に「はい」と答えただけだった。傍聴席では母親ら親族数人が被告を見守った。

 弁護側は、市民12人で構成する陪審員による公判を求め、裁判官は申し立てを認めた。裁判官は精神鑑定結果や弁護側が今後、罪を認めて司法取引に応じるかなどを踏まえて、陪審員による公判を開くかどうか決める。

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