iPS初の臨床申請 網膜再生、14年度にも開始

 【共同】理化学研究所は28日、さまざまな細胞に成長する人工多能性幹細胞(iPS細胞)で目の網膜を再生させる臨床研究を、先端医療センター病院(神戸市)で実施する計画を厚生労働省に申請した。

 厚労相の了承意見を経て実施されれば、iPS細胞を使った世界初の臨床応用になるとみられる。厚労省は早ければ3月27日の審査委員会で審議を始め、結論を出すのに数カ月かかるとみている。理研によると、患者の選定や細胞の加工には、了承されてから1年ほどかかり、網膜の細胞移植は2014年度になる見通し。

 研究責任者の理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の高橋政代プロジェクトリーダー(51)らが同市内で記者会見し、臨床研究の申請を「治療に向けた一歩を踏み出そうとしているところ」と説明。「研究生活が終わるまでには標準的な治療にしたい」と意気込みを語った。iPS細胞で懸念されているがん化については、目は腫瘍ができにくく、万が一の場合も早期に発見し、レーザー治療が可能とした。

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