デューク、太陽電池事業拡大を検討

 電力大手のデューク・エナジー(ノースカロライナ州)が、屋上設置型太陽電池(ルーフトップ・パネル)事業の拡大を検討している。カリフォルニア州などで一般家庭や企業のパネル導入が進み、電力需要が低下する影響が出ているため。

 リニューアブル・エナジー・ワールドによると、デュークのジム・ロジャース最高経営責任者(CEO)はこのほどニューヨークで開かれたアナリスト会合で、ルーフトップ・パネルの人気の高まりに触れながら、電力業界は既存の営業形態に変化を及ぼしかねないほど「生気のない」電力需要の伸びに直面していると述べた。パネルの普及で長期的なエネルギー需要の見通しの予測も難しくなっていると指摘し、「当社にとって長期に渡る潜在的な脅威であると同時に、短期的な商機であることは明らか」と語った。

 デュークは2007年、風力発電企業ティエラ・エナジーを買収して代替エネルギー事業に進出した。08年にも同業カタマウント・エナジーを2億4000万ドルで買収しており、これまで総出力1600メガワットの風力施設と100メガワットの太陽光発電施設を建設した。

 ルーフトップ・パネルはカリフォルニアを筆頭に住宅、商業建造物への導入が進み、同州は国内最大のソーラー市場となっている。

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