新生児のHIV完治 3種類の薬集中投与 撲滅に道か、米チーム

 【共同】母親からエイズウイルス(HIV)に感染した生後30時間の新生児に3種類の治療薬を集中投与し、体内からHIVを実質的に消滅させたとジョンズ・ホプキンス大などのチームが4日、正式発表した。子どもの完治例は世界初とみられる。

 既に投薬をやめたが2歳半をすぎても症状は出ず、標準的な検査ではHIVが検出されない状態が続いている。この方法の有効性が確認され、世界で推奨されれば、子どものエイズ撲滅につながると期待される。

 国連の推計では2011年にHIVに感染した新生児は33万人。国連合同エイズ計画(UNAIDS)は「大きな希望をもたらす成果だ。次世代がエイズに苦しむことのない世界に一歩近づく可能性がある」と歓迎した。

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