九州から一転、四国に オスプレイ本土飛行

 【共同】在日米軍は5日、海兵隊が6〜8日に予定する新型輸送機MV22オスプレイの本土での低空飛行訓練について、当初計画した九州上空のルートを、和歌山県から四国にかけて設定した「オレンジルート」に変更すると防衛省に連絡した。防衛省が同日発表し、関係自治体に伝えた。

 米軍は4日に九州の「イエロールート」と連絡し、防衛省が関係自治体に伝えていた。同省は変更理由を「陸上自衛隊の射撃訓練との兼ね合い」としている。

 昨年10月に沖縄県・普天間飛行場に配備されたオスプレイの本土訓練は今回が初。米軍は静岡県のキャンプ富士なども拠点とし運用を拡大する構えだが、訓練開始予定前日の突然のルート変更に、関係自治体には怒りや困惑の声が上がった。小野寺五典防衛相は5日、記者団に「自治体に迷惑を掛けた。米側にこのようなことがないよう申し入れたい」と述べた。

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