ウーバー、ホテル予約市場に参入 〜 民泊物件にも対応、観光地情報サービスも発表

配車サービス最大手のウーバー・テクノロジース(Uber Technologies)は4月29日、米国内の利用者がウーバー・アプリケーションからホテルを直接予約できる新機能を発表した。配車サービスの枠を超え、顧客の生活圏に深く浸透する戦略の一環だ。

テッククランチ誌によると、同社はそれにともなって、オンライン旅行予約サービス大手のエクスペディア・グループ(Expedia Group)と提携した。ウーバーのダラ・コスロウシャヒCEOは、2005年から2017年までエクスペディアのCEOを務めていた。

ウーバーは、ニューヨーク市で主催した年次発表会「ゴーゲット(Go-Get)」において、エクスペディアとの提携によってウーバー・アプリケーションから世界70万軒以上のホテル予約が可能となる、と説明した。ウーバーはまた、民泊サービス新興企業のヴァーボ(Vrbo、テキサス州オースティン拠点)の物件も2026年中にウーバー・サービスに組み込む計画だ。ウーバーは、定額制サービス「ウーバー・ワン(Uber One)」の会員向けには、対象ホテルでの20%割り引きや10%の還元特典を用意し、囲い込みを強化する。

コスロウシャヒ氏は、「もはや配車や食事の単なるアプリケーションではない」「移動や出前、そして旅行を網羅する『すべてのためのアプリケーション(app for everything)』になった」と強調した。

ウーバーの新サービス開発については、その速度が驚異的だと受け止められている。同社のプラヴィーン・ネッパッリ・ナーガ最高技術責任者(CTO)は、客室予約や人工知能活用の音声予約を含む一連の機能拡充を着想から提供開始までわずか数ヵ月で完了させたと話した。それを可能にしたのは、カーソル(Cursor)をはじめとする人工知能代理人(AI agent)ツールだ。

ナーガ氏は、「過去数ヵ月でソフトウェア開発のあり方が根本的に再定義された」と話した。「人工知能代理人の登場によって、従来なら1年を要した開発期間が半分に短縮された」と同氏は指摘した。

ウーバーはそのほか、観光地ガイドを提供するトラヴェル・モード(Travel Mode)や、ウーバー車内で軽食できるようにするイーツ・フォー・ザ・ウェイ(Eats for the Way)といった新機能も発表した。前者は、旅行先での滞在を総合的に支援するコンシェルジュのような機能で、観光地情報や地元ならではの情報、各種の予約サービスを提供する。後者は、高級車配車サービス「ウーバー・ブラック(Uber Black)」を予約する際に、車内で飲食できるよう注文できるしくみだ。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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