GM、グーグルのジェミニを約400万台に搭載へ 〜 車載人工知能体験の向上を図る

ジェネラル・モータース(General Motors=GM)は4月29日、グーグル(Google)の生成人工知能「ジェミニ(Gemini))」を、2022年型以降のキャデラック(Cadillac)とシボレー(Chevrolet)、ビューイック(Buick)、GMCの各車両に搭載すると発表した。

ジェミニが搭載されるのは、グーグル・ビルトイン(Google built-in)を搭載する車両が対象だ。グーグル・ビルトインとは、アンドロイド・スマートフォンを経由することなくアンドロイド機能を車内で動作させるしくみを指す。同プラットフォームは以前に、アンドロイド・オートモーティブOS(Android Automotive OS=AAOS)と呼ばれていた。

オートウィーク誌によると、GMはグーグルとの提携のもと、米国内の約400万台のグーグル・ビルトイン搭載車にジェミニを組み込む計画だ。同計画は、OTA(Over-the-Air)更新によって段階的に実施される見通しだ。

GMの動きは、従来のグーグル・アシスタント(Google Assistant)の機能や性能を大幅に向上させた次段階の人工知能体験を顧客にもたらすことをねらうものだ。ジェミニは、自然言語での会話に近い対話を実現するよう設計されている。運転者はその結果、特定の起動用語や指示用語を覚える必要がなく、一般的な話し言葉で操作できる。

GMの製品管理担当世界副社長ティム・トワダール氏は、「今回のような規模での実現は、GMが過去30年間にオンスター(OnStar)を通じて築き上げた接続車(connected vehicle)の基盤があってこそ可能になった」と強調した。

車載ジェミニは、道順案内からメッセージ送受信、車内娯楽、旅行計画まで多岐にわたる要望や作業を処理する。運転者は、気分や走行経路に応じたデジタル・コンテント再生を指示したり、ポッドキャストの要約を求めたり、音声指示によって編集や翻訳が可能なテキストを送信したりできる。

ジェミニはさらに、過去の対話内容を記憶することから、利用者は最初からやり直すことなく要求を高度化または具体化させることができる。そのほか、商業運転手の要望にも対応できるよう設計されている。たとえば、ジェミニは、配送運転中に燃料補給場所の特定やトレイラー対応駐車場の所在地検索といった要求に即応する。

GMは現在、車載人工知能機能を強化する大規模戦略を進めている。ジェミニ搭載はその一環だ。同社はさらに、より高度の専用設計仮想執事を2026年中に独自開発する計画も進めている。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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