オースティンでも超高速ネット〜グーグルが提供、AT&Tも対抗へ
- 2013年4月10日
- 米国ビジネス
インターネット検索大手のグーグルは9日、2014年半ばまでにテキサス州オースティンでも超高速インターネット接続サービス「グーグル・ファイバー」の提供を始めると発表した。同社による超高速通信の提供は、一部で始まったカンザスシティ地区(カンザス、ミズーリ両州)に続いて2カ所目。
ウォールストリート・ジャーナルによると、オースティンでは同州が本拠の通信大手AT&Tも同じサービスを始める姿勢を見せており、ケーブルや電話会社がグーグルの影響で通信速度を改善する可能性が出てきた。
グーグル・ファイバーは、オンライン動画サービスなどの普及で一般世帯のデータ通信量が増える中、ケーブル・電話会社に通信環境を改善させるためにグーグルが始めた光ファイバー通信サービス。地方自治体への提供計画は10年2月に発表され、既にカンザス州カンザスシティの一部世帯でサービスが始まり、隣接するミズーリ州カンザスシティやカンザス州オレイサにも拡大される。
カンザスシティでは、ほとんどの米家庭より約100倍速いという毎秒1ギガビットの高速ネット接続のほか、500時間のプログラミングが可能なTVパッケージが提供されている。
オースティンでの計画をグーグルが発表した数分後、AT&Tも「オースティンで超高速光ファイバー通信網の敷設を計画している」と発表した。通信大手がグーグル・ファイバーに対抗して自らのネットワークを同水準に向上させると発表したのはこれが初めて。
グーグルのもくろみ通りとも見えるが、AT&Tは「オースティン当局からグーグルと同じ条件を提供されれば」という条件を付けている。市の広報担当者は「グーグルのネットワーク構築に対して特に優遇はしていない。州法は全ての通信サービス業者に同じ条件を提供するよう義務づけている」と説明している。
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