TPP、米国と合意 7月にも交渉参加

 【共同】安倍晋三首相は12日、日本の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に向けた米国との事前協議で、両国政府が合意したと表明した。合意文書は「日本には一定の農産品、米国には一定の工業製品といったセンシティビティ(敏感な問題)がある」と明記し、双方に配慮が必要な品目があると確認したが、米国が懸念する自動車問題で日本が大幅に譲歩した。

 日本は米国内の承認手続きを経て7月にも交渉入りし、年末の交渉妥結に向けて焦点の農業分野を軸に難しい折衝に臨むことになる。

 態度を保留するオーストラリアやニュージーランドなども、日本の参加を近く支持する見通し。首相は12日夕に開いた関係閣僚会議で「一日も早くTPP交渉に参加し、交渉を主導したい」と述べた。

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