自動車用高張力鋼板の新設備を稼動〜神戸製鋼とUSスチールの合弁

 神戸製鋼所(兵庫県)とUSスチール(USS、ペンシルベニア州)は、オハイオ州リープシックにある両社の北米合弁事業プロテック・コーティング(PRO-TEC)で、自動車用冷延高張力鋼板(ハイテン)の連続焼鈍設備(CAL)の営業運転を開始した。

 PRニュースワイヤーによると、新設備の年産能力は50万トン。高級高強度鋼(AHSS)と超強度鋼 (UHSS)を自動車メーカーに供給する。連邦政府が2025年までに自動車業界の企業平均燃費(CAFE)基準を引き上げ、54.5マイル/ガロン(mpg)の燃費を義務付けるのに伴い、車両の衝突安全性を向上しながら軽量化できる冷延ハイテンの需要が伸びるという見通しに基づく。

 13日に現地で行われた完成式典には、神戸製鋼の川崎博也社長やUSSのジョン・サーマ会長のほか、日米自動車メーカー、地元政財界関係者も出席した。

 自動車業界の冷延ハイテン利用率は、過去10年間で倍増している。

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