エリゼ秘蔵ワインを競売 財政再建へ決意アピール

 【共同】フランスのエリゼ宮(大統領府)に保管されていた秘蔵のワインなど1200本が30日、競売に掛けられた。フランスは欧州連合(EU)から財政再建を求められており、エリゼ宮が率先して身を切る決意をアピールした。競売は31日まで。

 競売会社によると、予想落札価格は合計25万ユーロ(約3300万円)。最も高いものは1本2500ユーロ程度の値が予想されているが、大半は100ユーロ以下とみられる。エリゼ宮は「収益でより手ごろなワインを補充し、残りは国庫に納める」としている。

 ワインは、ボルドーやブルゴーニュのものが多く、最高額が予想されるのは1990年のペトリュス。最も古いものは36年のシャトー・ラトゥール。落札されたボトルには「エリゼ宮」のラベルが付けられる。

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