グーグル・グラスの業務用途に期待 〜ハンズ・フリーでの作業を可能に

 グーグル(Google)が開発中のグーグル・グラス(Google Glass)は、今のところ消費者向けの製品になると目されているが、いずれは様々なタスクをハンズ・フリー(手を使うことなく)で行うための業務用技術として使われるようになる可能性が高いと指摘される。

 コンピュータワールドによると、スマートフォンやタブレットが企業ITの世界で活用されるようになったのと同様に、グーグル・グラスも業務用途を見いだし企業市場で使われるようになる、と451リサーチのクリス・ヘーゼルトン研究部長は予想する。「その結果、グーグル・グラスを管理するためのツールも開発されるだろう」と同氏は話す。

 グーグル・グラスはアンドロイド(Android)OSで動作するため、アンドロイド搭載のスマートフォンやタブレット向けの管理ツールは、グーグル・グラスの管理ツールとして比較的容易に移行できる可能性もある。

 クラウド基盤のモバイル機器管理プラットフォーム「MaaS360」を開発するファイバーリンク(Fiberlink)は、グーグル・グラスをすでにサポートしており、企業各社のIT管理者が会社のモバイル機器をハンズ・フリーで監視および管理できるようにしている。

 「モバイル環境を目の前で見て、利用者や機器、アプリケーション、さらに会社の文書が安全に管理されていることをハンズ・フリーで確認できることはすばらしい機能だ」と、ファイバーリンクのアンドロイド製品担当者であるフランク・シュローンドーン氏は話す。

 グーグル・グラスを介してMaaS360を使うと、たとえば、従業員がスマートフォン紛失を届け出た場合に、IT担当者がグーグル・グラスで所在地を突き止め、目の前の仮想スクリーンで確認できる。

 また、新たなモバイル機器が企業通信網に接続されていることを探知し、セキュリティ基準に準拠しているかどうかを確認したりすることも可能だ。

 ファイバーリンクのプラットフォームは現時点ではウェブ基盤インターフェイスでのみ提供されているが、グーグル・グラスのソフトウェア開発者キットが公開されれば、外部開発業者らが専用アプリケーションを開発できるようになる。

 ハンズ・フリーの作業を可能にするというグーグル・グラスの特徴が様々な用途の扉を開くことになるだろう、とヘーゼルトン氏は期待を寄せる。

 「電柱や通信塔の上で作業中の技師は手を離せない危ない状況にある。そういう職務環境では、身体装着型のデジタル端末から必要情報を入手できるという用途も考えられる」と同氏は話す。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 植民地から合衆国建国へ 18世紀半ば、現在のアメリカ東海岸にはイギリスの支配下にある...
  2. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  3. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  4. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  5. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  6. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  7.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  8. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
ページ上部へ戻る