欧州中銀、金利据え置き デフレ懸念後退で

 【共同】欧州中央銀行(ECB)は6日、ユーロ圏17カ国の政策金利を決める理事会をドイツのフランクフルトで開き、主要政策金利を過去最低の0.5%で据え置くことを決めた。5月に0.25%引き下げており、利下げの効果を見極めることにした。

 ユーロ圏の5月の消費者物価指数(速報値)が前年同月比で1.4%上昇し、デフレ懸念が後退したことなどが据え置きの理由。ドラギ総裁は「事態の推移を注視し、行動を取る用意がある」と述べ、追加金融緩和にも含みを持たせた。

 欧州中銀は6日、四半期ごとの経済予測を発表。2013年のユーロ圏の実質経済成長率見通しを3月のマイナス0.5%からマイナス0.6%に引き下げる一方、14年の見通しを1.0%から1.1%に引き上げた。ドラギ総裁は、景気は外需主導で年後半に緩やかな回復に転じるとの見方を繰り返した。

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