ベルリン王宮の再建始まる 税金の無駄との批判も

 【共同】ドイツの首都ベルリンで12日、18世紀に建てられた王宮を再建する工事の定礎式が行われた。王宮は第2次大戦で損傷、修復可能だったものの、1950年に当時の東ドイツ政府が破壊した。総工費は5億9000万ユーロ(約750億円)で、2019年の完成を予定し、美術館などが入る複合文化施設として使用される。

 バロック式の豪華な建物だが、費用の大半を連邦政府とベルリン特別市が負担するため、税金の無駄遣いとの批判も上がっている。式にはガウク大統領らが出席した。

 王宮は18世紀初めにプロイセン国王の住居として建てられた。旧東ベルリンに位置し、東ドイツ政府はプロイセン軍国主義の象徴として破壊。跡地に東ドイツ人民議会庁舎「共和国宮殿」を建てた。

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