米対応にひとまず安堵 「頭越し」への警戒も

 【共同】オバマ大統領が沖縄県・尖閣諸島情勢をめぐる中国の姿勢を強く非難した米中首脳会談のやりとりは米側から日本に伝えられ、安倍政権内では「同盟国としての信頼関係はしっかりと確認された」(菅義偉官房長官)との安堵が広がった。ただ、米中両首脳が信頼関係づくりへ動き出した事実に変わりはなく、アジア太平洋地域での米中協調体制が日本の頭越しに構築されることへの警戒感は消えていない。

 「電話会談は10分から15分が標準だが、当初予定を上回る30分間だった」。13日午前の日米首脳電話会談終了後、加藤勝信官房副長官は記者団に胸を張った。

 とりわけ政権を喜ばせたのは、日本への「脅迫」を受け入れないとしたオバマ氏の発言だった。政府関係者は「驚くほど強烈な表現。米国の歩み寄りを期待していた中国は面食らったはずだ」と指摘する。

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