元首相の政治生命危うし 伊最高裁で公職禁止確定か

 【共同】イタリアのベルルスコーニ元首相(76)が被告となった脱税事件の最高裁判決が、近く言い渡される見通しとなった。一、二審の判決は禁錮4年と公職禁止5年で、最高裁で確定すれば事実上の政界引退を余儀なくされるため、元首相側は強く反発。元首相の政党が参加する連立政権の行方にも暗雲が垂れ込めてきた。

 「ベルルスコーニ氏に対する策略であり、でっち上げの攻撃だ」。元首相率いる中道右派政党、自由国民の議員らは10日、抗議の意を込めて政府の会議や議会の審議をボイコットした。

 最高裁は9日、審理の開始日を今月30日と決定。地元メディアによると、同日中に判決が言い渡される可能性もある。一部の起訴内容が9月半ばに時効を迎えるため、それまでに判決が出るのは確実とみられている。同国では公判中も時効は停止しない。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る