治安部隊と衝突、7人死亡 エジプトでモルシ派

 【共同】軍事クーデター後の混乱が続くエジプトの首都カイロ中心部の「ラムセス広場」周辺など数カ所で15日夜から16日未明にかけ、モルシ前大統領を支持するデモ隊と治安部隊などが衝突し、救急当局者によると、7人が死亡、261人が負傷した。

 モルシ氏支持派と治安部隊の大規模な衝突は、8日にカイロの軍施設前で銃撃により50人以上が死亡して以来。モルシ派は動員力を武器に、軍や暫定政権に譲歩を迫るため今後も街頭行動を続けるとみられる。

 デモ隊はモルシ氏の出身母体であるイスラム組織ムスリム同胞団の支持者ら。ラムセス広場周辺では、数千人がモルシ氏の釈放と復権を求めて幹線道路を行進し、タイヤを燃やすなどして交通を遮断。治安部隊が出動して催涙弾などを発射し、投石するデモ隊と数時間にわたり衝突した。

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