苦戦民主で代表続投論 維新は橋下氏次第

 【共同】参院選投開票日を目前に控え、苦戦する民主党と、伸び悩みがうかがえる日本維新の会で、それぞれ選挙後の党首続投論がささやかれている。民主党は有力な後任代表候補が見当たらない事情を抱え、海江田万里代表自身も続投に意欲をにじませる。日本維新は橋下徹共同代表の強烈な個性を売りにしているだけに「看板」を失えばダメージの大きさは計り知れないと幹部が引責辞任の可能性に懸念を示す。進退は橋下氏の意向次第だ。

 「何議席になろうとも辞めなくていい」。報道各社の情勢調査で民主党への逆風が伝えられる中、党内からこうした進言が海江田氏に相次いでいるという。民主党の改選議席数は44。当初は「20を切れば責任問題だ」(幹部)とされていた。

 ただ野田政権で閣僚を務めていた岡田克也、前原誠司両元代表は、7カ月前の衆院選惨敗の「戦犯」だとして、党内には再登板は時期尚早との見方が強い。昨年の代表選に出馬した馬淵澄夫幹事長代行は、地元の奈良選挙区で公認候補の苦戦が続き、現執行部の一員として連帯責任は免れない立場だ。

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