入札なしの契約を試験導入〜クライスラー、ミニバン生産で

 クライスラーは、新型ミニバン生産で入札なしの供給契約をサプライヤーとの間で試験導入する。

 オートモーティブ・ニューズによると、新契約はサプライヤーの利益を保証する代わりに、財務情報の開示を義務付ける内容だ。

 クライスラーの購買責任者であるスコット・カンセルマン氏は、現時点でサプライヤー「数十社」が新契約を検討しているものの、どの社も契約に至っていないと説明。財務情報をめぐっては互いの信頼関係が不可欠であるため、開示の義務については協議中であるという。

 クライスラーは、ダッジ「グランド・キャラバン」とクライスラー「タウン&カントリー」の両ミニバンを引き継ぐ車種の設計に1年以上を費やしてきた。新型ミニバンは2015年に発売される。

 デトロイト・ニューズはこのほど、グランド・キャラバンの生産がさらに2年間継続されると報じたが、クライスラーはコメントを発表していない。

 入札を経ない契約は、日本メーカーの間では一般的だが、長期的な信頼関係が必要であるため、米メーカーの間では普及していない。

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