フォード、新販売責任者を指名〜トヨタの追撃かわせるか
- 2013年9月17日
- 米国ビジネス
フォードは17日までに、新しい米国の市場戦略・販売担当副社長にジョン・フェリス氏(51)を充てる人事を発表した。現職のケン・チューベイ氏(64)が11月1日付けで引退するのに伴う異動で、トヨタ自動車の追撃をかわす重要な役目を担う。
ブルームバーグ・ニュースによると、フェリス氏は業界43年のベテランで、1983年に同社を離れた後、2008年に復帰し、現在はフォード、リンカーン両部門の販売責任者を務める。このほか、欧州の最高執行責任者(COO)には同地域の製品開発責任者であるバーブ・サマルジック氏が昇格する。
フォードは現在、ピックアップ・トラックの「Fシリーズ」や中型セダン「フュージョン」の新型、スポーツ多目的車(SUV)「エスケイプ」の高い人気を追い風に、米市場では業界で最も大きくシェアを伸ばしている。しかし、過去2カ月は月間販売台数をトヨタに抜かれており、今後投入される新型車の売れ行きが注目される。
フォードの8月の国内シェアは16%で、前年同月の15.6%から伸びた。トヨタはほぼ横ばいの14.4%だが、米新車販売台数では7月に314台、8月は1万1000台以上の差でフォードを上回った。
米国トヨタ自動車販売のボブ・カーター上級副社長は、今月初めにデトロイトで開かれた業界会合で、米市場のベストセラー乗用車「カムリ」の首位は守ると明言した。調査会社オートデータによると、トヨタは年初から8月までに購入インセンティブ(販売奨励金)を1.8%減らした一方、車両価格の値下げ幅を18%まで高めている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想