論文利用、誇大広告の恐れ 薬事法違反で立ち入りも
- 2013年9月30日
- 日本発ニュース
【共同】降圧剤ディオバン(一般名バルサルタン)の臨床研究にデータ操作があった問題で、厚生労働省の検討委員会は30日、不正に操作された研究論文を製薬会社ノバルティスファーマ(東京)が販売促進に利用したことは薬事法で禁じる「誇大広告」に当たる恐れがあるとした中間報告をまとめた。
厚労省はノ社への立ち入り検査も視野に、薬事法違反に当たるかどうか調べる。研究ではノ社の元社員が統計解析を行っていた。報告は研究に組織的に関わった製薬会社と研究を行った大学を厳しく指弾、臨床研究の信頼性確保に課題を突き付けた。
ノ社の二之宮義泰社長は記者会見し「指摘を厳粛に受け止め反省する。当局の調査に全面的に協力したい」と述べた。
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