政権崩壊回避の可能性 元イタリア首相派の分裂決定的

 【共同】イタリアのメディアによると、ベルルスコーニ元首相率いる中道右派政党、自由国民は1日、元首相の連立与党離脱方針に反対する穏健派の離党による分裂が決定的となった。2日に予定されるレッタ政権への上下院の信任投票では、これら造反票が与党側に流れることにより政権崩壊が回避される可能性が出てきた。

 政権崩壊を狙う元首相から閣僚辞任を命じられたアルファノ副首相兼内相をリーダーとする造反組が自由国民を離党し、新たな政治グループを結成する見通し。造反組の一人は「すでに40人以上が集まった」と語った。

 自由国民の議席を除いても与党が過半数を占める下院に対し、上院(321議席)では投票に参加しない議長を除く与党票は137。造反票が大量に与党側に流れれば、政権は過半数を得て信任される可能性がある。

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