W杯工事、一時差し止め ブラジルの裁判所

 【共同】ブラジル南部クリチバの裁判所は1日、来年6月に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)の試合会場となるクリチバのスタジアム建設工事で労働者が危険にさらされているとして、工事の一時差し止めを命じた。工事は2日以降、安全確保が確認されるまでの間、中止となった。

 W杯の12会場をめぐっては、国際サッカー連盟(FIFA)が定めた今年末までの完成期限に5会場が間に合わないとみられており、クリチバの「バイシャダ・アリーナ」もその1つ。裁判官は「建材が崩れ落ち労働者が生き埋めになる危険がある」と指摘した。

 W杯や2016年のリオデジャネイロ五輪を控え、政府による交通インフラ整備も遅れており、順調な開催を懸念する声が強まっている。クリチバの建設業者側は安全確保をアピールして工事をすぐに再開したい考え。

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