生物由来のナイロン開発〜加州企業、温暖化抑制に期待

 石油化学製品に代わる化学品や化学反応工程の開発に取り組む企業リノビア(Rennovia、カリフォルニア州)はこのほど、100%生物由来のナイロン・ポリマー6,6を開発した。

 シカゴ・トリビューンによると、ナイロン6,6はアジピン酸(AA)とヘキサメチレンジアミン(HMD)を重合して作られるが、リノビアの生物由来バージョンは、石油由来のAAを使ったナイロン6,6に比べ、温室効果ガス(GHG)の排出量を85%も削減できる。

 また、リノビアの工程はナイロン6,6の生産コストを20〜25%削減できる上、再生可能な資源を使っている。同社は次の段階として、実験規模のAAやHMDの生産工程の開発を目指す。

 ナイロン6,6は毎年約60億ポンド生産され、カーペット、タイヤ・コード、ロープ、衣料、ホース、毛布、ジップタイ、ギター弦などさまざまな用途で使われている。

 一方、ナイロンの有害性も指摘され、カナダの環境団体ノバスコシア環境保健協会(EHA)は赤ちゃんにとって危険な素材の1つに指定している。これを生物由来の再生可能な資源で安く作ることができれば、環境保護効果があると考えられる。

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